住居跡からは、弥生時代のガラス小玉や奈良時代の文字が刻まれた瓦など貴重な遺物が出土しています。
那珂湊中学区には、現在、77の遺跡がみつかっています。今回紹介する那珂湊第三小学区には、35の遺跡があります。
この中には、旧石器時代の部田野西原遺跡、縄文時代の上ノ内貝塚や宮前貝塚、弥生時代の差渋遺跡、古墳~平安時代の鷹ノ巣遺跡や部田野山崎Ⅰ・Ⅱ遺跡といった各時代の遺跡が存在しています。
遺跡の発掘調査は、2018年までに32回実施されており、弥生~平安時代の住居跡183基が確認されました。大規模な調査例として、1993年に、ひたちなかインターチェンジの建設に伴って調査された差渋遺跡では、弥生時代のお墓である土壙墓が32基が確認されました。
また、差渋遺跡のすぐ南側にあります鷹ノ巣遺跡では、1992・2005・2012・2016年度に調査が実施され、弥生時代から平安時代にかけての住居跡が87基確認されています。
2018年までに発掘調査した住居跡の数 183基
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2018年までに発掘調査した遺跡(地図上の●印)
三小地区:神敷台遺跡,鍛冶屋窪遺跡,田宮原Ⅰ遺跡,小谷金遺跡,上ノ内貝塚,上ノ内遺跡,鷹ノ巣遺跡,差渋遺跡,部田野狢Ⅲ遺跡,山崎遺跡,赤坂遺跡,宮前貝塚,宮後遺跡,部田野西原遺跡,尼ヶ祢遺跡,新堤遺跡,部田野山崎Ⅰ遺跡,部田野山崎Ⅱ遺跡,部田野西富士山遺跡