ひたちなか市の海岸部には,100基を超える古墳が存在しています。このように狭い範囲に古墳が密集する例は,茨城県内でも数少ない事例です。
2011年以降,海岸部の古墳の調査例が増え,海と関わりのある古墳群であることが判明してきました。そして,この「海の古墳」が,太平洋沿岸を中心として展開していることが注目され始めています。また虎塚古墳や十五郎穴横穴墓群の築造の背景にも,海を通じた交流があることも判ってきました。
今回の企画展では,「海の古墳」に注目し,出土遺物を通して古墳時代における海を介した活動や交流を考えてみます。