古墳時代

TUMULUS PERIOD

乳飲み児を抱く埴輪や,馬渡埴輪製作遺跡から出土した馬形埴輪,
虎塚古墳の出土遺物を展示しています。

虎塚古墳から出土した大刀(市指定文化財)や,笠谷古墳群・大平古墳群・磯崎東古墳群などから出土した副葬品,市内などの古墳に供給した埴輪を焼いた窯である馬渡埴輪製作遺跡の馬形埴輪(市指定文化財),そして集落遺跡から出土した多数の土器や子持勾玉などを展示しています。
また,全国でも数例しか出土例がない武田西塙遺跡から出土した炭化したわらじからは,古墳時代からわらじ製作の技術が変わらず現在に伝わっていることを知ることができます。

古墳時代はじまりの土器エリア

古墳時代土器

古墳時代のはじまりの土器

三反田遺跡は,古墳時代のはじまりの頃の集落跡です。遺跡からは,東海西部地域の「S字甕」や東海東部地域の土器,南関東地域の土器など,他地域の特徴を有する土器がたくさん出土しています。
これらの土器を調べることにより,他地域からの人や土器の動きがわかり,古墳時代のはじまりを知ることができます。

大平古墳群出土乳飲み児を抱く埴輪

大平古墳群出土乳飲み児を抱く埴輪

県指定文化財

乳飲み児を抱く埴輪

大平古墳群の黄金塚古墳から出土した人物埴輪。黄金塚古墳は全長約60mの前方後円墳でしたが,工事により壊されてしまいました。その時に出土したのがこの埴輪です。
赤ちゃんにお乳を飲ませているモチーフは,埴輪では日本でただ一つのものです。

馬渡埴輪製作遺跡馬形埴輪

馬渡埴輪製作遺跡馬形埴輪

国指定史跡

埴輪の製作工場

市内の中学生が偶然,馬形埴輪を発見したことから馬渡埴輪製作遺跡の存在が判明しました。
馬渡埴輪製作遺跡は,粘土を採掘し,工房で形をつくり,窯で焼き上げるという埴輪製作の一連のすべての遺構が日本で最初に見つかった遺跡です。